2026.03.10
コラム「スギ花粉症、舌下療法も5月中旬から可能です」
3月に入り、気温の上昇とともにスギ花粉の飛散が多くなっています。まだ飛散が多い日が続く見込みです。
当科では小児から大人までスギ花粉症の治療、対応を行っております。
スギ花粉症はアレルギー性の鼻炎、結膜炎を同時に伴うつらい症状です。
症状が軽い方から症状が強い方まで、ご遠慮なく来院していただき、内服薬、点鼻薬、点鼻薬などを症状に応じて処方いたします。
「内服の抗アレルギー薬」
現在は内服の抗アレルギー薬には多数の種類があります。
車の運転や仕事がある成人にとっては昔の抗アレルギー薬は副作用での眠気が問題でした。さらに、眠気が弱い薬は効果も弱いというジレンマもありました。
最近の抗アレルギー薬は「眠気がなく、効果が強い」という内服薬がありますので、成人にとってはありがたいことです。 下の表は自動車の運転がかかせない人にはもちろん、眠気を避けたい人にも指標になると思います。運転可能な薬=眠気が少ない薬です。

「点鼻の抗アレルギー薬」
鼻閉が強いと呼吸もつらくなり、睡眠障害にもつながります。 下記の表はスギ花粉症に使われるものですが、それぞれステロイドが主成分で、その種類が違います。2歳から使えるものもあります。

「点眼の抗アレルギー薬とステロイド薬」
アレルギー性結膜炎では、目のかゆみ、充血やまぶしさ、目やに、が主なもので、中等症以上では抗アレルギー薬の点眼薬にステロイド入りの点眼薬を併用することがあります。
抗アレルギー薬の点眼にはアレジオン(エピナスチン)、リボスチン(レボカバスチン)、パタノール(オロパタジン)などがあります。
目にしみる程度が軽いものや強いものがあります。「しみるほうが効いた気がして好きだ」、という人もいますので 医師に相談してください。

最近は目の瞼(まぶた)に塗る薬も出ました。アレジオン眼瞼クリームです(12歳未満は使えません)。 1日1回、上下の瞼に塗るクリームです。

「薬以外にも留意しましょう」
薬とともに重要なのが、普段の生活です。① 睡眠を充分にとる➁ストレスをためない③外出時はマスクやゴーグルをつけ、帽子をかぶる、さらっとして花粉が付着しにくい生地の上着を着る④帰宅時は玄関の外で帽子や上着をよく払い、花粉を落とすてから玄関先に掛ける(居間や寝室に花粉を持ち込まない)⑤帰宅時は早めに顔を洗い、可能なら髪の毛も洗う⑥晴れの日でも洗濯物は外に干さない、などの工夫が大切です。
「当クリニックでは舌下免疫療法が可能です」
大人の方は毎年、スギ花粉時期に症状があれば、経験的に診断できますし、すでに過去にアレルギー検査を受けている方も多いと思います。近年は3,4歳という低年齢でもスギ花粉症と診断されるお子さんもいます。アレルギー検査もやって良いのですが、それ以上にスギ花粉飛散の時期での症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ)の有無が重要で、さらには診察で鼻腔内の所見も大切です。
舌下免疫療法という治療を受ける人が増えています。シダキュアという溶けやすい錠剤を舌の下に1分間保持します。これを1日1回、最低3年間は継続します。

この治療に関しては事前にアレルギー検査が必要です。過去に検査経験があっても前回が3年以上前であったり、検査結果の用紙がない場合は改めて検査が必要になる場合があります。
<舌下免疫療法、”シダキュア”の流れ>

お子さんには指先から採取する少量の血液で約20分後に結果がわかる検査(イムノキャップラピッドアレルゲン8)もありますのでご相談ください。

シダキュア2000(IAU)という初回1週間に使用する低濃度の薬が当クリニックでは院内で処方可能なっております。
スギ花粉の飛散時期には治療を開始できませんので、2027年は5月18日前後からシダキュア舌下免疫療法を開始予定です。ぜひお電話で開始可能時期をご確認ください。
※尚、ダニアレルギーに対応した”ミティキュア”も処方可能ですので、ご相談ください。
まずは検査だけでも受けたい、という方はいつでもご来院、ご相談ください。(院長:松田健志)