2026.04.24

「麻疹~東京都感染症情報センターの情報を読み解く~」

 麻疹の抗体検査等については、先日の4月7日のブログに掲載しました。

 さて、「東京都感染症情報センター」による今年の第16週まで(昨年12月28日から4月18日までの期間)の麻疹の感染者情報が出ています。  すでにニュースなどで日本各地で麻疹流行が危惧されています。

 1)麻疹患者の急増 都内では第10週、3月1日の週から急激に麻疹感染者が増えています。

2)過去10年の麻疹患者数

  2026年はまだ4月中旬にもかかわらず、150人を超えています。

下のグラフのように、過去5年と比較しても、今年の麻疹感染者数の増加は急激です。

 年齢階級別では10歳以上から39歳までに多く見られます。おそらく、この年代は電車での通勤通学があり、社会的に人との接触が多い年齢層かもしれません。

 10-19歳、20-29歳、30-39歳の層ではいずれも男性感染者が女性よりも多く、特に20-29歳の層では男性が女性の3倍、、30-39歳の層では男性が4倍近くになっています。  あくまで私の勝手な推測ですが、女性は妊娠時に風疹の抗体価検査は必須ですが、一緒に麻疹の抗体価も検査する施設も多く、この際に麻疹抗体価が低ければ、後日にMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)を接種し、麻疹抗体価が上昇した女性もある程度いるのかもしれません。

 ワクチンの接種歴を見てみると、20歳以降の「接種不明」が多いですね。やはり、20歳以上になれば、接種記録がある母子手帳の行方が分からなくなる場合が多いのでしょう。まだ未成年のお子さんはもちろん、

将来のために母子手帳は転居、結婚などがあっても大事に保管しておきましょう。  ワクチンを1回、2回接種している人も感染者がいます。これは、4月7日のブログにも記載したように、ワクチンを打っても最初から免疫が付かない人(primary vaccine failure)、免疫が付いても経年で低下してしまう人(secondary vaccine failure)もいるのでしょう。

 麻疹の診断は下図のように①検査診断➁臨床診断③修飾麻疹になっています。

②の臨床診断は典型的な麻疹の症状(発熱、特に頬粘膜のコポリク斑や発疹の経過など)で検査なしで確定診断可能な場合がります。①の検査診断は臨床診断をさらに確定するために行ったと思います。ただ、麻疹にはインフルエンザやコロナのような迅速抗原検査はありません。保健所でPCR検査(遺伝子検査)を行ったり、採血で抗体価検査を行う必要があり、その日には確定できません。下図の集計は検査をした日にさかのぼったものだと思われます。

③の修飾麻疹とは、昔のワクチンの抗体がある程度残っていた場合、麻疹ウイルスに感染しても、典型的な経過をたどらず、一部の症状しか見られない場合、それでも麻疹を疑い、検査で麻疹と判明したものです。

②臨床診断は典型的な麻疹の症状(発熱、特に頬粘膜のコポリク斑や発疹の経過など)で検査なしで確定診断可能な場合がります。①の検査診断は臨床診断をさらに確定するために行ったと思います。ただ、麻疹にはインフルエンザやコロナのような迅速抗原検査はありません。保健所でPCR検査(遺伝子検査)を行ったり、採血で抗体価検査を行う必要があり、その日には確定できません。下図の集計は検査をした日にさかのぼったものだと思われます。

 今回は現在の麻疹感染の状況をお知らせしました。

 成人の方で麻疹の抗体価が心配の方はご相談ください。

保険診療予約 低身長治療予約 電話する