2026.05.11
「ハンタウイルスは怖いのか?」
やっと新型コロナが落ち着いたかと思いましたが、今度はハンタウイルスが問題になっています。
クルーズ船内での感染拡大、死者も出たのでどうしても新型コロナを思い浮かべてしまいます。
ニュースや新聞でウイルスの写真も出ますので、さらに恐怖を感じます。
ただ怖がるだけでなく、まず、「敵」はどういうものなのか、調べてみましょう。
・ハンタウイルスの起源
1970年代、韓国の漢灘江(ハンタンガン)という川から発見されました。この川の名前がハンタウイルスの由来です。この川ではセスジネズミが繁殖していました。
ハンタウイルスは50種類以上の型があり、疾患は肺の疾患(HPS: Hantavirus Pulmonary Syndrome)と腎臓の疾患(HFRS:Hemorrhagic Fever with Renal Syndrome)の2つが主であり、国、地域によってウイルスの型も変わるようです。
腎症候性のものは軽症のものが多く、肺症候群は致死率が高く、南大西洋のクルーズ船での感染拡大はアンデス型によるとされています。
・ハンタウイルスによる疾患と国・地域によるウイルスの型

・ハンタウイルスの予防・治療
上の表のように、現在日本ではワクチンがありません。また、抗ウイルス薬も今のところありません。
・アンデス型の動向に注目を
日本ではハンタウイルスを保有するネズミは確認されていません。
またネズミからヒトへの感染は稀だとされています。当然、新型コロナウイルスよりは感染力は弱いのです。
ところが、「アンデス型」についてはクルーズ船での集団感染があったように、人間同士の濃厚接触で人から人への感染があり得ます。
2018年にアルゼンチンの農業地帯でオナガコメネズミからアンデス型が人に感染し、その感染者から複数の人に感染したという例があります。
新型コロナ禍以後、日本と海外の人の往来が復活した現在、ハンタウイルス、特にアンデス型の動向が気になります。